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口腔外科とは?

2020.7.21

歯科医院の看板で口腔外科の文字を目にすることもあると思います。
この口腔外科の主な疾患をあげると
・顎口腔領域の腫瘍
・顎炎、顎骨骨髄炎、蜂窩織炎などの炎症
・顎骨骨折、歯牙脱臼、粘膜裂傷などの外傷
・口内炎、白板症、扁平苔癬などの口腔粘膜疾患
・舌痛症、口腔乾燥症、味覚障害、口腔カンジダ症など
・唾石などの唾液腺疾患
・顎関節症
・埋伏歯、親知らずなどの抜歯 など 

昨年は芸能人の方の舌がんの話題が大きくマスコミに取り上げられて関心を持たれた方も多いのではないでしょうか? 口の中にできる口腔がんはすべてのがんの約1%を占め、その中の約60%が舌がんです。発症しやすい年齢は60歳代で女性より男性に多い傾向にあります。多くの舌がんは舌の側面や裏面にでき、虫歯や詰め物が欠けて尖っている歯、合わない入れ歯、歯並びが悪く舌側に傾斜している歯などが継続的に舌を刺激していること、口腔内に歯石が溜まり不衛生であること、喫煙や過度の飲酒なども原因と言われています。
舌がんの初期症状は舌の痛み、発赤、ただれ、白斑、潰瘍などがあります。舌で触ってみて少しでも尖った感じのする奥歯があれば、早期に歯科治療を受けましょう。特に大きく欠けている歯でも既に神経を取っている歯はしみることがなく、膿が根に先に溜まったりしなければ痛むことが少ないので放置されがちです。定期健診で歯石を除去し清潔に保つことも大事になってきます。 
                   
口の中にできものができた場合、口内炎であったり歯根の先に膿が溜まった場合であったり、顎の骨が一部丸く盛り上がっているのが気になったりなど口腔外科ではない症例も多いのですが、視診では判別がつきにくかったり重度の合併症があったり手術が必要になる可能性が高いものは早期に口腔外科専門医に診てもらった方がいいです。

東大や慶応大など歯学部のない大学病院(医学部附属病院)でも口腔外科はあります。医科と連携することは多いですがこれらの大学病院や総合病院でも歯科医師が治療にあたります。浜松医科大の歯科口腔外科の教授は浜松医科大医学部で医師免許を取ってから東京医科歯科大歯学部で歯科医師免許を取っており欧米の口腔外科では多いダブルライセンスを持っておられますが、日本ではまれな例と言えます。ちなみに私の大学の後輩で一緒にバンドやっていたのがこの浜松医科大歯科口腔外科の准教授やっていますが歯科医師免許のみです。

明らかに口腔外科の専門医に診てもらった方がいい時には紹介状を速やかにお出しいたします。大学病院や総合病院の口腔外科を受診されるには基本的に紹介状が必要です。独立行政法人、いわゆる国立病院では紹介状がないと別途自費で¥5500ほどかかるところもあります。当院では患者さんの希望により紹介先を選んでいただけます。比較的行かれる方が多いのは

・さいたま北部医療センター
・自治医科大学附属さいたま医療センター
・彩の国東大宮メディカルセンター
・丸山記念総合病院

その他、東大宮から少し離れますが、さいたま赤十字病院、上尾中央総合病院などがあります。もちろん東京医科歯科大学をはじめ都内の大学病院も紹介できます。
ただ当院は土日祝日も診療しておりますが、これらの大きな病院は土日祝日は外来休診のところが多いので注意が必要です。

よくある横に生えていて歯肉に埋まっている親知らずなど他院では無理と言われた抜歯でもCT検査で神経の走行や顎骨の状態を精査しますので、当院で抜歯可能なケースは多いのでご相談下さい。

                                        東大宮 副院長  内田 学