お知らせ

唾液について

2020.9.17

目次

歯科医師の伊東です。
今回、唾液についてお話します

①口の中を清潔に保つ
唾液には、食べかすや細菌を洗い流して、口の中を清潔に保つ自浄作用があります。
唾液が減り、口の中が汚れがちになると細菌が繁殖しやすくなり、
むし歯や歯周病などにかかりやすくなります。

②口の中の粘膜を守る
ネバネバ成分が粘膜を保護します。
唾液が減ると粘膜の潤いが減り、傷き、口内炎などになりやすくなります。

③口の中を中性に戻す
口の中の細菌が出す酸や、飲食物の酸により
酸性に傾いた口の中のPHを、もとの中性に戻します。

④歯を補修する
唾液中に溶け出した歯の成分は、時間をかけて
唾液から歯に戻り、歯が補修されていきます(再石灰化)

⑤細菌感染から守る
唾液の自浄作用と、唾液中のIgA (免疫グロブリンA)、
ラクトフェリンなどが、口の中の細菌の活動を抑制します。

⑥食べ物をまとめる
細かく噛み砕かれた食べ物をまとめて飲み込みやすくします。

⑦消化を助ける
唾液中のアミラーゼがデンプンを分解し、消化を助けます

⑧味を感じさせる
食べ物の成分が唾液にとけることで、味を感じやすくなります。

唾液はたくさんの大事な働きがあり、口の中を守っています。

唾液が十分に働くには、唾液の量が重要です。
質の良い唾液を多く出すためのポイントをご紹介します。

1 水分をとる
唾液は血液に由来しています。血液のおおもとは水分です。
唾液を増やすなら、水分をとりましょう。

2 よく噛んで食べる
噛めば噛むほど唾液腺が刺激され唾液がでてきます。
食材を大きく切ったり、噛みごたえのある食品を選ぶなど、
咀嚼回数を増やすのも効果的です。

3 唾液腺をマッサージする
・耳下腺
耳の下より少し前を、人差し指 中指 薬指で回すように刺激する
ゆっくりやさしく、10回以上繰り返す。
・舌下腺
親指をたてて、あごの下を押すように刺激する
やさしく7〜10回繰り返す。
・顎下腺
手をグーにして、あごの下にはめるように置く
後ろから前へ10回以上動かす。

4 抗酸化食品をとる
抗酸化物質は、アンチエイジング効果があると注目されていますが、
そのなかには唾液の量を増加させるものもあります。
納豆などに含まれるイソフラボン
ネギやタマネギに含まれるケルセチン
サプリメントで売れているコエンザエムQ10
柑橘類などに含まれるビタミンC
などがあたります。

5 噛めるお口を大切に
よく噛む為に大切なのは、噛めるお口が維持されている事。
虫歯や歯周病があっては十分に噛めません。
何か分からないことがありましたら、気軽にお尋ねください

監修者情報

院長・歯科医師

安東

義政

平成2年6月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 上尾診療所勤務
平成16年11月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 口腔外科室 院長就任
平成26年4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 上尾診療所 院長就任

当院では、美味しく食事を楽しむという本来の機能回復はもちろん、エステティックな悩みや相談、インプラントなどの先進技術、高齢者の方々への歯周病のメンテナンスにも対応しています。大規模医療グループならではの症例経験とデータに基づく納得と安心の診療を提供します。
小さなお子さんから高齢の方まで安心して通っていただけるよう、幅広い診療メニューに対応しています。お口のトラブルやお困りごとがあれば、当院へお気軽にご相談ください。